「新領域デザイン部門」でグッドデザイン賞を受賞
グッドデザイン賞とは
 文房具や家具を購入したとき、Gマークがついているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。Gマークは、グッドデザイン賞を受賞したものにつけることが赦されるマークです。
 グッドデザイン賞は、2001年度で45回目を迎えた、日本産業デザイン振興会のデザイン評価制度で、大きく分けると、商品デザイン部門、建築・環境デザイン部門、コミュニケーション部門、新領域デザイン部門の4部門があります。それぞれ社会的・文化的に優れた「よいデザイン」に与えられる賞で、産業活動のいっそうの高度化と、人間社会への貢献を促進することを目的としています。その部門の中で特に優れたものに対して金賞が与えられ、金賞の中からその年度の大賞が選ばれます。
 今回、せいがの森こども園が受賞した新領域デザイン部門は、1999年に設置された新しい部門です。せいがの森こども園は、金賞にもノミネートされました。
せいがの森こども園の受賞理由
 グッドデザイン賞の審査には、大きく分けて「よいデザインであるか」「優れたデザインであるか」「未来を拓くデザインであるか」という3つの基準があります。その中で、せいがの森こども園は、デザインコンセプトが優れていること、人と人との新しいコミュニケーションを提案していること、次世代のライフスタイルを誘発していることが高く評価されました。つまり、園が子育て支援事業や地域との公有などを通し、直接園に関係ない人も含めた地域の人と人を結び、新しい関係に発展させるプラットフォーム的な役割を果たしていること、また、この試みの地域への広がりが評価されたのです。幼稚園やこども園が受賞したのは、初めてのことです。