【金田我天 プロフィール】
小学校の元教師でこども園園長暦は20年。出版社で絵本の編集にも長く携わってきた。
現在、園長を続ける傍ら保母さんや保父さんになる学生たちの専門学校で保育原理を、看護学校で教育学の教鞭をとっている。
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「 ランドルト環 」
視力検査のときに用いられる形状。輪の切れているところを指示する。直径7.5ミリの輪の中にある、切れ目1.5ミリを5メートル離れて指示できれば、視力は1.0となる。視力の数値は、この輪の大きさに反比例し小数で示される。
近視になる子がどんどん低年齢化し、自覚検査が不可能な年齢にまで下がってきている。そうした年齢に対しては、どう検査したらいいのだろう。
「 リトミック 」
スイスの作曲家ダルクローズによって草案された音楽教育のための方法。それが、幼児の感受性や表現力を発達させ、個性を養うという点で児童教育に取り入れられた。
リトミック(フランス語)というと、専門用語のようだが、英語に直すとリズミック、もしくはリズミカルとなる。とたんにあたりまえの言葉になるかわりに、意味は鮮明にわかってくる。
「 離乳 」
乳汁だけで栄養を得ていた乳児にいろいろな半固形食を与え、しだいにその硬さや量、種類をまして、固形食に到達させることをいう。この時期が離乳期であり、この過程において与えられる半固形食が離乳食である。
乳児期の離乳食にインスタント食品を使って手を抜くと、大人になって断乳(母乳をやめること)はできても、精神的離乳(乳離れ)のできない場合が多いのでは。
「 領域 」
関係の及ぶ範囲のこと。乳児に期待される育ちの側面。健康・人間関係・環境・言葉・表現の5つの領域が「幼稚園教育要領」「保育指針」に設定されている。
この「領域」が「教科」にかわり、1時間目は健康、2時間目は表現…などと、学校のようにならないように。
「 ロールシャッハテスト 」
スイスの精神科医ロールシャッハが創案した性格テストで、左右対称系のインクの染みの図版10枚を見せて、連想するものを言わせるもの。どのように見えたかをチェックし、総合的に被験者の特徴を診断する。
ロールシャッハは画家の家に生まれ、スイスの子供たちの間で古くから行われていた「インクのしみあそび」に、子どものころ熱中していたらしい。子どものころの体験が、多くの人を救うためにいかに大切であるかがわかる。
「 わらべうた 」
現在では、一般的に自然発生した伝承的な子どもの遊戯歌のことをさし、新しく専門家によって作られたものは童謡と呼ばれる。わらべうたは子どもの生活に密着した歌である。生活が変われば歌の内容も変わり、遊び型が変われば歌い方も変わって、新しい歌が生まれる。
現在の子どもの生活や遊びには、CMソングやアニメソングが身近なものとして取り入れられている。こうした環境の中で、子どもの歌の概念も大きく変わりつつある。
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